2008年04月24日

名人逝く

東海バネのOB会二代目で現会長の是松さんが亡くなりました。
今日ご葬儀に伺って、遺影にお礼を申し上げてきました。
是松さんで思い出すのはグローブの様な立派な“手”です。
今でも作業台に屈み込む様な姿勢で、一心不乱に“はし”を握っておられた姿が目に浮かびます。
是松さんの手で握った“はし”
その“はし”で追い込まれたバネは瞬く間に形が整います。
名人の手わざ、その極みでしたね。

生涯をばね作り一筋に歩まれた是松さんを支えたのは職人としてのプライド、誇りって言うのかなぁ。
できの悪いばねを作るのは「恥ずかしい事」と思っておられたよ。
「プライドが許さんっ!」ってことでしょう。
私たちもそうありたいよな。
ついつい妥協して「この程度でよかろう」なんて、プロとして「恥ずかしい事」と思わなねぇ。
私が新米の頃、その手わざに見とれて思わず「どうしてその技を会得されたんですか?」と聞いてみた。
「ここまでなったらあんたもでけまっせ」と私の目の前にグローブの様な手をヌッと突き出されました。
パーに開いた手みてほんと、びっくりしましたよ。
まるでグローブです。
言うこと聞かん鋼をグングン追い込む。
それ一筋で生きるうちに鋼に負けない手になっちゃうんやねぇ。
「わしの宝でっせ」とと自慢したはったのがついこの間のように思います。
是松先輩、あなたの手は東海バネの宝でもあったんですよ。

ありがとうございました。



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